私とイリスの物語
今から15年前、わたしは こどものために犬を飼おうと思いました.
そして縁のあった子犬は、 毎日大きくなっていくシェパードでした.
「どうしたらこの犬が、小学生のこどもたちの友達になるのかしら」
当時は、犬のトレーニングの情報などどこにもありませんでした.
わたしは動物の子供が周りの大人のマネをするという習性を利用して
子犬をしつけていくことにしました.
散歩には、大勢の子ども達をお供に連れて出かけました.
住宅地を過ぎて、原っぱに行きます.
『まて』というと、 こどもたちはパッと止まります.
そして予想通りイリスも止まっていました!
いつもイリスの先生はこどもたちでした.
トレーニングは すいすい進んでいきました.
こどもたちとイリスが遊んでる時に、 わたしが『伏せ』というと、
こどもと犬は地面に『伏せ』て、 泥と枯草にまみれていました.
イリスは遊びの中で どんどんわたし達のマナーを覚えていきました.
わたしのトレーニングは犬とこどもたちから教わりました.