アスランが死んだ夜

12月10日のお昼にアスランは安らかな眠りにつきました。
空にまばゆく輝く星のひとつになったのでしょう。
10年と4か月の歳月を精一杯まじめすぎるほど真剣に生きた犬でした。

アスランが亡くなったその夜、亡骸の前で夫と二人
静かにワインを傾けながら思い出話をしている私に
広島の見知らぬ男性から電話がかかってきました。
その人は「今日初めて村瀬さんのことを雑誌で知りました。
記事を読んで、電撃に打たれたような気持でした。
どうしても村瀬さんのようにシェパードを飼いたいのです。
どうしたらいいのか村瀬さんの話を聞きたいと、
夢中で電話局で電話を調べてもらい
このような遅い時間で失礼ですがお電話を差し上げました。
イリスやアスランは元気ですか?」と話されました。

その方はお坊さんだそうです。
きっとアスランが呼び寄せたのでしょう。

(第2話へ続く・・・ )

アスランが死んだ夜

アスランの母犬イリスが死んだときも30分後に
カリフォルニアに留学中のめったに電話をかけない息子から電話がありました。
「トシちゃん、たった今イリスが亡くなったの!」と悲しい報告をしました。
今またアスランが死んだ30分後に彼から何ヶ月ぶりに電話がありました。
まるで符丁を合わせたかのように。
「お母さん僕だけどさ、皆元気?」
「あのね、たった今アスランが死んじゃったの!」と私は言いました。
彼は犬たちと兄弟のように育ったのでした。
犬たちが見えない糸をあやつってお別れをしているように思いました。

沢山の思い出を残して、私や家族の人生を豊かにしてくれる犬たち。
心から感謝して冥福を祈るばかりです。

2001年12月


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